麻薬性鎮痛薬 | モルヒネ |
睡眠を起こさずに、他の知覚を抑制することなく痛覚を鈍麻、消失させ、強い鎮痛作用を現す。 ヒトでは不安や恐怖心などの心理的反応を低下。 痛みを持つ患者にモルヒネ投与を行うと多幸感がや幻覚が現れる事が多いが、痛みのないヒトでは、不快感を生じることが多い。 この作用には耐性を生じず、禁断時には散瞳を来す。 身体的依存が形成された後に投与中止あるいは麻薬拮抗薬を投与すると、発熱・発汗・流涙・鼻汁・血圧上昇・頻脈・嘔吐・下痢・腹痛・振戦・不眠・不安・痙攣などの症状が出る。 *気管支喘息など呼吸器異常の患者、痙攣性疾患や脳圧亢進状態にある患者には禁忌。 |
モルヒネ半合成鎮痛薬 | モルヒネ系列 |
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コデイン系列 |
モルヒネに比べて鎮痛・呼吸抑制、消化管平滑筋痙縮作用は弱く、依存形成も弱い。 鎮咳作用が強く、主に鎮咳薬として使用される。 (気道分泌には抑制的、気管支平滑筋には収縮的に働くので、気管支喘息による咳には不適 | |
合成鎮痛薬 | ペチジン |
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モルヒネ拮抗性鎮痛薬 | ナロルフィン | ペンタゾシン | 麻薬拮抗薬 | ナロキソン | レバロルファン |