末梢性筋弛緩薬 | 非脱分極性遮断薬 | アセチルコリン受容体に競合的に拮抗 | d-ツボクラリン・パンクロニウム *ネオスチグミンによって拮抗される。 |
脱分極性筋遮断薬 | アセチルコリン受容体に結合。作用が持続し、神経伝達を阻害 | サクシニルコリン | |
骨格筋細胞の収縮機構に直接作用する。 | ダントロレンナトリウム | ||
中枢性筋弛緩薬 | 中枢神経、主として脊髄の介在ニューロンならびに脳幹の神経伝達に対する抑制作用によって、骨格筋の弛緩を起こす。 | プロパンジオン誘導体(メフェネシン・メプロバメトールなど)・バクロフェン(GABA受容体アゴニスト)・ベンゾジアゼピン誘導体(ジアゼパムなど) |
レボドパ | 血液脳関門を通過して脳内に入り、ドパミンに生合成される。 経口投与したレボドパの95%は末梢組織のAADC(芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素)によりドパミンに変わり、脳循環に入るレボドパは1%以下→AADC(カルビドバ・ベンセラジド)阻害薬を併用。 |
・錐体外路症状の改善、特に筋硬直・無動などに有効。 ・姿勢、歩行、強調運動、表情、書字、呼吸などが改善され、精神的にも気分が高揚する。 ・副作用として、吐き気・食思不振、起立性低血圧。長期汗投与によってジスキネジア・精神障害が発現することあり。 |
ドロキシドパ | 経口投与により脳内に移行、AACDによりノルエピネフリンに生合成される。 | ・晩期パーキンソン病のすくみ現象に著効。 |
アマンタジン | 抗ウィルス薬。 線条体ドパミン神経週末からのドパミン遊離促進作用。 |
・レボドパよりも効力は弱いが副作用も少ない。 ・ジスキネジアは出現しにくい。 |
ブモクリプチン | ドパミン受容体アゴニスト。 | ・固縮。無動など錐体外路症状に対し、高い改善効果有り。 |
デプレニール | MAOB阻害薬 | ・レボドパとの併用で線条体で合成されたドパミンの分解を防ぎ、作用を増強する。 ・主として晩期パーキンソン症状に用いられる。 |
抗コリン薬(トリフェキシフェニジル・ビペデリン) | 末梢性副交感神経遮断作用が比較的弱いもの。 | ・振戦・筋強直などの錐体外路症状に有効。 ・薬物性パーキンソン症候群に唯一の治療薬。 |